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トッキー
2012.7.6 06:28震災・原発問題

「人災」ならば責任追及すべき!

福島第一原発事故の
国会事故調査委員会は昨日、
事故を「人災」と断定する
調査報告書を発表しました。

防ごうと思えば防げた災害だったのです。
しかし、防ごうとしなかった。

なぜか。

防ごうとして対策をとれば、
電力会社の儲けが減るから。

そして、対策を強化すれば、
「今まで安全、安全、
と言い張っていたのは
ウソだったのか」と言われて、
訴訟で不利になるから。

報告書は、そう分析しています。
全く妥当な分析だと思います。そして、
本当にふざけた話だと、
改めて怒りを覚えます。

報告書は「人災」とはしたものの、
あくまでも「組織」の問題として、
個人の責任追及はしないようです。
これは釈然としません。

組織に問題があり、そこに誰がいても
同じ過ちを犯したはずだという、
実に日本人的な問題なのかもしれません。

しかし現実に、3・11以前に
耐震性や津波対策に問題があることを
指摘されながら、対策を先送りにした
人物は間違いなくいるはずです。

薬害エイズ事件も組織の問題で、
そこに誰がいても同じ過ちを犯したと
いう構造は同じでした。

しかし薬害エイズでは、
当時たまたま担当者だった
厚生省生物製剤課長が
「不作為責任」を問われて
有罪判決を受けました。

だったら、福島第一原発事故でも
たまたまその立場にいた
人物を特定し、責任追及しないと、
どう見たって不公平じゃないですか?

それくらいやって、
「不作為」も罪であることを
徹底させなければ、
今後の事故防止にも
役立たないと思います。

既に、今回の報告書の内容からすれば、
決して運転再開などできないはずの
大飯原発が動いています。

「電力不足」は口実で、
単に電力会社の儲けを守るために、
安全対策を先送りにして。

これでもし、また事故が起きれば、
また「人災」と断定する
報告書ができるのでしょう。
それじゃ全く意味がない。

責任者を出せ!
と強く言いたい。

ところで、今日の朝刊の1面トップは、
朝日・毎日・読売、そして東京新聞はいずれも
「事故は人災」の報告書です。

日経は経済記事がトップでしたが、
まあこれは新聞の性格上わかります。

問題は産経新聞。1面トップ記事は
「羽生 最多タイトル81期
 棋聖防衛、大山十五世名人抜く」

怒る前に、笑っちゃいました。
いくら棋聖戦が産経主催だからって、
1面で、報告書の記事の倍以上の
スペース割いて羽生って、不自然すぎ!

報告書の解説記事を東京新聞と読み比べると、

同じ報告書を読んで書いてるとは思えない内容で、
産経はとにかく菅前首相の
事故対応批判を強調していました。

報告書をただ
民主党叩きのために
政治利用している様子が、
露骨に表れています。

こんなバカ記事に喜んで、
儲けにつながるような読者が
そんなにいるんですかねえ?
トッキー

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